従来の経営では、人材を「資源」として捉えていました。 要は、人材は消費されていく、事業に投入されていく、という考え方です。 これは、あくまで企業の仕組み、企業そのものに価値があるという考え方で、会社が車で、社員がガソリン、みたいなイメージです。
ですが、今は、人を大切にすることがこれまで以上に求められるようになっています。
そのために必要なことは、人事課題をプロアクティブに取り組み、従業員エクスペリエンスを高めることです。
どんなふうに働いてもらいたいか、どんな成果を期待しているか、そしてどのように報いたいか、これらを言語化し、社員が働くうえで迷いをなくすこと、それこそが人事の役割です。
採用の課題
事業が大きくなるにつれて人が足りなくなったり、より優秀な人材を集めたい、など、人を求めるものの、思うような人に出会えない、という課題はどの企業も持っている課題です。
定着の課題
採用した人材を、即戦力で長期的に活躍できる人材に育てたいものの思うようにいかず、短期離職が増加し、採用のやり直しや、残ってくれている社員の負担が増してしまうことがおこります。
育成の課題
社員の主体的な成長を促す制度が整っていない、一人ひとり異なったアプローチをしなければならない、その育成をなぜしているのか伝えられていない、育てるリソースが足りない、など、多くの課題が存在します。
評価の課題
組織が大きくなり、人数が増えていくにつれて、社員のエンゲージメントに課題が生まれます。エンゲージメントが下がるなどして、エンゲージメントの高い人と低い人が生まれるのは、人事制度が整っていない、運用されていないことによっておこる課題です。
労務の課題
いくら社員のエンゲージメントが高かったとしても、コンプライアンス上の課題も解決しておかなければなりません。長時間労働への対応やハラスメントの対応など、放置すると取り返しのつかない問題に発展します。
離職の課題
ここまでのフェーズにおける課題に対応できなければ、最終的には離職につながり、人材不足に陥ります。本来、離職防止の改善策に取り組むことが必要ですが、離職防止策を整えずに採用し、また離職者が増えるという悪循環がうまれる危険性があります。
研修の企画運営
組織のハラスメント対策
パワハラ、セクハラなどのハラスメントは、すべての企業が取り組まなければならない問題です。ハラスメントが起こらない組織づくりのための、研修・制度づくりをおこないます。
ダイバーシティ経営
多様な社員が在籍し、成長し、社会的インパクトを生み出せる組織づくりを、女性活躍、女性管理職の育成、男性の育休推進をはじめとした課題解決によって実現します。
主体的な社員育成とキャリア開発
個人のキャリア開発
どんなポジションに、どんな人やスキルを求めているのかを明確にすることによって、これから入社する社員、入社して間もない社員に対して求めることもクリアになります。個人のキャリア開発と組織のキャリアパスの設計をおこないます。
女性活躍
女性のキャリア開発や、育休からの復帰時に、家庭内での役割分担の見直しをおこない、管理職になれるイメージをもってもらえることによって、女性管理職を増やす取り組みを提案します。
コーチング
社員ひとりひとりの長期的なキャリア開発をコーチングによってサポートします。
人事メンタリング
人事責任者向け
自社の人事課題について、状況が整理できていないことが多いため、それらの整理と取り組みを進める際の交通整理を一緒に行います。
ひとり人事向け
人事は孤独を感じていることが多く、また、成果が見えづらいことも多いため、行動に迷いが生じてしまうことが多々あります。こうした悩みに一緒に向き合う人として、伴走支援を行います。
公務員からソーシャルビジネスの世界に飛び込み、スタートアップへ
公務員では人事のキャリアが最も長く、NPOでは企業様向けの男性の子育て支援やダイバーシティ研修をおこない、スタートアップではCHROとして組織開発に取り組み、結果的に人事がキャリアの中心になりました。
組織の外と中の両方から組織を見ていて一つ、人事がリアクティブすぎるという課題感を感じています。それは、人事への投資の優先順位が極めて低いことからうまれています。
人事がもっとプロアクティブであれば、今より組織はずっとよくなります。そのためには、人事エキスパートの皆さんと一緒に様々な企業課題に取り組むこと、人事のオープンソース化が必要だと思っています。
多くの企業を、多くのエキスパートによって支え、鼓舞する、それがfanfareの願いです。
プロフィール
高校卒業後、大阪府庁に入社。
行政で例のなかったSNS採用に取り組むなど、人材獲得に貢献。29歳で腫瘍が見つかり、定年後の人生が確約されたものでないことを知り、公務員をやめ、NPO法人の設立、運営に携わる。NPO法人ファザーリング・ジャパン関西では、理事長として企業研修を企画から登壇まで多数こなす。
理事長を退任し、株式会社DropのCHROとしてjoinする。採用、パーパス・MVVのブランディング、個人のキャリア開発、労務対応まで、人事全般をこなすほか、動画制作などコンテンツマーケティングにもかかわる。
海外教育の可能性を感じ、在職中、マレーシアからフルリモートワークによって、親子留学を実践。
2024年1月より独立。